【作家紹介】森田夏鈴
現代アーティストの「森田夏鈴」さんの紹介です。
【作家】
森田夏鈴
【作品紹介】
ズバリ!森田夏鈴さんの作品は普段何気なく食べている食材に、新しい価値や命の尊さを見つけさせてくれる作品です!
彼女の作品は、普段何気なく接している「命」に対する新しい考え方を提案しています。 彼女はアニミズムの哲学に基づいていて、それはすべてのものに魂があるという信念を作品に具現化しています。
そしてその中でも、私たちにとって最も身近で重要な「食材」に焦点を当てています!
食事をすることは、自分を含めた他の生き物を支える大きな循環の一部です。 彼女の作品は、食べ物に宿る生命を尊重した作品になっています! 彼女のアートを通して、食べ物が単なる栄養源だけでなく、中に宿る生命に感謝し、敬意を払う機会を提供しています。
彼女の食への愛は食材の写真撮影から料理をすることはもちろん、作品には食材の鮮烈な色彩とテクスチャが緻密に描かれており、さらに食材の一部を乾燥させて粉末などにしてレジンに混ぜ込んで、仕上げています。観ている人に「生命」の迫力と神秘性を直接感じられるよう工夫しています。
作品はテカテカとしたテクスチャーになっており、黒い背景に鑑賞者の姿が映りこみ、食材の姿と重なって観えるようにすることで、消化吸収して自分の肉体となっていくことが表現されています!
このようにして、森田夏鈴の作品はただの「美」でなく、「命」そのものの美しさと複雑性を伝える力強いメディアとなっています。
ぜひ会場にてご体験ください!
【プロフィール】
三重県出身
日本文化の中では、自然を崇拝する「神道」に基づき「八百神の神(やおろずのかみ)」と呼ばれる様に、万物に霊魂が宿っていると考える「アニミズム」の精神があります。
私は神道の中心地である三重県の里山の自然の中で育ち、幼少期は日常的にアニミズムの感覚に触れながら遊んでいました。自然に囲まれて過ごす中、私は「生と死と体(物質)」の関係に興味を抱くようになりました。
神道の中でも食事は、古くは他の生命をいただき自分の命を繋ぐ、神聖なる儀式「神事」でした。「いただきます」の言葉はその名残であり、私たち日本人は日常的に、あらゆる生命への尊敬や感謝、畏敬の念を込め、他の命を食していました。
物質的に豊かな現代において食事は、娯楽的要素やファッション的要素を求めたり、単純に空腹を満たすためであったりと様々な目的で行われています。他の命に感謝し、命を繋ぐという目的は副次的になりつつあります。
食事に対して日常的に感謝をすることに意識を向けているかを考えた時、物質的に不足していたはずの古代の人々の、精神的豊かさに着目せざるを得ないのではないでしょうか。
現代において使われる「いただきます」は、何に、誰に向けて言っているのでしょうか。現代における豊かさの在り方について、日常的に身近な命である食材を通して問いかけます。
instagram▽
https://www.instagram.com/karin_artworks/
【経歴】
2016年 三重大学教育学部美術教育学科卒業
2023年2月 「New green leaves」(DDDART)下北沢
5月 「UP AND COMERS in SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE」
(+ARTgallery)渋谷スクランブルスクエア
8月 「Independent Tokyo 2023」出展
9月 「Hello +ART Tokyu Plaza Shibuya」(+ARTgallery)東急プラザ渋谷
10月 「Dalston group exhibition -part5-」(gallery Dalston)
【展示風景】
パッとみた時に写真に見えるような精密に描かれた食材たちは、迫力があり圧倒されます!
食材からオーラが放たれているような、生き生きとした生命力が感じられます!
+ART GALLERY
RAW The Exhibition of Two Artists
森田夏鈴 MORITA KARIN/
SAKAMOTO ENTERTAIMENT