プラスアートのコラムについて
プラスアートのコラムでは、アートをもっと身近に感じてもらえるような記事をお届けしています。季節ごとにおすすめの作家を紹介したり、アート初心者の方にもわかりやすく解説したりと、アートの魅力を多角的に発信。日常の中に自然とアートが寄り添うような、そんなヒントを見つけていただけるような内容を目指しています。ぜひ、アートの世界を気軽に楽しんでください。
目次
はじめに
アクリル画ってどんなイメージがありますか?
鮮やかな色彩、大胆な筆使い、時には繊細なグラデーションまで。
その自由な表現が、多くのアーティストに愛されています!
実は、アクリル絵の具は現代アートの世界でも幅広く活用されていて、油絵や水彩画とはまた違ったユニークな魅力を持っているんです!
この記事では、アクリル画の特徴や技法、代表的な作家や作品、そしてインテリアとしての楽しみ方まで、たっぷりご紹介します!

アクリル画は強い!?
アクリル画の大きな特徴のひとつは、その「耐久性」です!
アクリル絵の具には顔料を樹脂で包み込んだ成分による様々な特徴があります。

また、アクリル絵の具はキャンバスだけでなく、木材、ガラス、プラスチック、布などさまざまな素材に描けるため、アートの可能性がぐっと広がります!
そのため、ストリートアートや壁画などにも広く使われています。

アクリル絵の具を使った表現は無限大!
アクリル絵の具の魅力は、何といっても表現の幅の広さです!
油絵のように厚塗りしたり、水彩画のように透明感を出したりと、技法によって仕上がりが大きく変わります。ここでは、代表的なアクリル画の技法をご紹介します。
インパスト技法
「絵の具を思いっきり盛る!」そんなダイナミックな表現ができるのがインパスト技法です。
筆やパレットナイフを使って、絵の具をたっぷり塗り重ねることで、まるで彫刻のような立体感が生まれます。
モダンな抽象画にもよく使われる技法で、躍動感やエネルギーを表現するのにぴったりです!

グレーズ技法
「透けるような色の重なり」が特徴のグレーズ技法は、薄めた絵の具を何層にも塗ることで、奥行きのある色彩を作る方法です。
例えば、最初に青を塗って、その上に薄い黄色を重ねると、深みのある緑が生まれます。
水彩画のような透明感のある仕上がりが好きな人にはぴったりの技法です!

ドリッピング
「偶然が生み出すアート」とも言えるドリッピング。
絵の具を筆やスポイトで垂らしたり、ブラシを振って飛ばしたりして、偶発的な模様を作る技法です。
アメリカの画家ジャクソン・ポロックの作品が代表的で、彼はキャンバスを床に置いて、全身を使って絵の具を飛ばしていました。

こうした多彩な技法により、アクリル画はアーティストの個性を存分に表現できる手法として愛されています!
現代アートに影響を与えたアクリル画の名作
アクリル絵の具が広く使われるようになったのは20世紀半ば。
多くの現代アーティストがその可能性を活かし、新しい表現を生み出しました。ここでは、アクリル画の歴史に名を刻む代表的な作品を紹介します!
デイヴィッド・ホックニー《ビガー・スプラッシュ》

制作年:1967年
所蔵:テート・ブリテン(ロンドン)
ロサンゼルスのプールをテーマにしたシリーズの一作。
アクリル絵の具の発色の良さと速乾性を活かし、鮮やかでポップな色彩とシンプルな構図を生み出しました。
ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ビルディング 809-4》

制作年:1994年
所蔵:グレンストーン美術館(アメリカ)
現代アートの巨匠リヒターは、スクイージーと呼ばれる道具でアクリル絵の具を引き伸ばす独自の手法を確立。
偶然の色の重なりと流れが生み出す抽象表現が魅力です。
アンディ・ウォーホル《マリリン・モンロー》

制作年:1962年
所蔵:テート・モダン(ロンドン)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)など
ポップアートの巨匠ウォーホルが、アクリル絵の具とシルクスクリーン技法を組み合わせて制作。
鮮やかな色彩と大胆なコントラストが特徴で、大衆文化をアートへと昇華させました。
アクリル画はインテリアと相性抜群!
アクリル画は鮮やかな発色と多彩な表現が魅力。
モダンな空間にもクラシックな部屋にも馴染みやすく、飾るだけでおしゃれなアクセントになります!

アクリル画は多彩なスタイルがあり、どんなインテリアにもマッチするので、自分らしい空間作りに取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
アクリル画は、耐久性が高く、さまざまな表現が可能な自由度の高いアートです!
現代アートの巨匠たちも取り入れ、ポップアートや抽象表現主義など、新しいムーブメントを生み出しました。また、インテリアとしても取り入れやすく、部屋の雰囲気を一変させる力を持っています!
自由で鮮やかなアクリル画の魅力を、あなたの生活の中に取り入れてみましょう!
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