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アート作品を未来へつなぐ!正しい保管方法を徹底解説

プラスアートのコラムについて

プラスアートのコラムでは、アートをもっと身近に感じてもらえるような記事をお届けしています。 季節ごとにおすすめの作家を紹介したり、アート初心者の方にもわかりやすく解説したりと、アートの魅力を多角的に発信。 日常の中に自然とアートが寄り添うような、そんなヒントを見つけていただけるような内容を目指しています。 ぜひ、アートの世界を気軽に楽しんでください。

目次

  1. はじめに
  2. アート作品を劣化させる要因は身近に!?
  3. 種類別、最適な保管方法をマスターしよう!
  4. 長期保管のノウハウ!
  5. 保管用具もしっかり完備しよう!
  6. まとめ

はじめに

作品を未来へつなぐ!正しい保管方法を徹底解説

美術館で何百年も前に作られた作品を目にしたことはありますか?
美しく飾られた作品からは年相応の劣化を感じることは少ないのではないでしょうか?
それは 適切な保管があってこそ! アート作品は、時間とともに劣化していくもの。
油絵のひび割れ、水彩画の色褪せ、彫刻の変色など、様々な劣化が起こりえます。

あなたの大切なアート作品を未来へ残すためには、 正しい知識と適切なケアが欠かせません!

今回は作品が劣化してしまう原因から、最適な保管方法まで大切なアート作品を守る術を解説していきます!

アート作品を劣化させる要因は身近に!?

アート作品を劣化させる要因は、作品の種類や素材によって異なりますが、共通する主な要因はかなり身近に潜んでいます!

種類別、最適な保管方法をマスターしよう!

アート作品は素材や使われている画材によって劣化の仕方も異なります.

それぞれ適切な保管方法をマスターしましょう!

油絵

⚠︎直射日光を避け、湿度を50~60%に保つ⚠︎
定期的に埃を払い、キャンバスのたるみがないか確認。
必要に応じて、専門家によるクリーニングやニスの塗り替えを行う。

水彩画

⚠︎湿気と光に特に注意⚠︎
額装する場合は作品とガラスの間に空間を設ける。
中性紙製のマットと裏板を使用し、酸性物質による劣化を防ぐ。

日本画

⚠︎湿気と虫害に注意⚠︎
桐箱での保管が最適。
定期的に風通しを行い、防虫剤を使用する。

アクリル画

⚠︎紫外線による退色に注意⚠︎
UVカットのアクリル板を使用した額装が効果的!
温度変化の少ない場所に保管し、絵の具のひび割れを防ぐ。
絵画同士重ねる場合は、必ず絵画と絵画の間に保護シートを挟む。

長期保管のノウハウ!

作品を一つ保管するだけで気にしなければならないことが多くて大変...
飾っていたらどんどん劣化していっちゃうの...?

ここまで、劣化する環境が身近にあると不安になって、購入を躊躇ってしまいますよね。
実は家の好きな場所に飾りながら作品を長く楽しむコツがあるんです!

定期的な状態確認!

しまい込んだり、一度飾る場所を決めてしまうと、自然と作品の状態をチェックする機会は減ってしまうもの。
作品の状態を定期的にチェックし、異変があれば気軽に専門業者や購入したギャラリーなどに相談することが大切です!
また、購入時には作品の作者、制作年、購入価格などの情報を記録しておきましょう!

美術作品に適応する保険制度がある!

個人で美術品を購入するときに保険をかけられることをご存知ですか?
作品ごとに金額は異なってきますが、事故、地震・水災・火災などで破損した際の修復費用を補償するのが一般的です。
文化庁が制定する保険制度については こちら

保管用具もしっかり完備しよう!

アート作品を適切に保管するためには、作品の種類やサイズに合わせた保管用具を選ぶことも重要です!
適切な保管用具を使用することで、作品を物理的なダメージや環境の変化から守り、長期的な保存を可能にします。

額縁

額縁といっても、デザインや機能は様々。 作品にあった好みのデザインを見つけるのも楽しいですよ!
しっかり作品を保護してくれるので、UVカットのアクリル板やガラスを使用した額縁は、紫外線による色褪せを防ぐこともできます!

保護マット

作品とガラス面が直接触れるのを防ぎ、湿気や汚れから保護することができます!
特に湿気をしっかり吸収してくれるので、カビ防止にもなります。
額縁に作品を入れるときの厚み調節としても使用できます!

商品詳細、引用元は こちら

保管箱・保護シート

作品を飾らずに保管する際や、運び出す際に必要不可欠な箱。
収納に適した素材の箱を選ぶことで害虫や湿度を防ぐことができます!
桐箱は、湿度調整機能があり、日本の美術品の保管に最適です。

また、作品同士を重ねて箱に入れる場合は必ず、絵画と絵画の間に、保護シートを挟むようにしましょう!
作品に優しい素材でできており、作品同士が擦れあったり、箱にくっついてしまうのを防ぎます。

手袋

意外と見落としがちですが手袋をして作品を扱うことも、劣化を防ぐ重要なポイントです!
直接触れる際の指紋や油分の付着を防ぎます。 綿製の手袋は作品を傷つけにくく、扱いやすいのでおすすめです!

防湿剤・防虫剤

作品の種類や素材に合わせて、適切な防湿剤・防虫剤を選びましょう!

保管用具を選ぶ際の注意点

⚠︎ 作品の素材やサイズに合わせて、適切な保管用具を選ぶ。
⚠︎ 中性紙製の保管用具は酸性物質による劣化防ぐ。
⚠︎ 保管環境に合わせて、防湿・防虫対策を行う。
⚠︎ 保管用具は、綺麗に保つ。

まとめ

いかがでしたか? アート作品の保管は難しそうと感じたかもしれません。
しかし、ちょっとした工夫と知識があれば、大切な作品を長く美しく保つことができるんです!

作品の種類に合わせて、適切な環境と道具を選んで、アート作品を丁寧に扱ってあげましょう。
もし何か不安なことがあれば、いつでも専門家やギャラリーに相談してみてください!

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Natsune

執筆者

Natsune / 編集長

アートやインテリア、音楽が好き。 美術大学でメディアアートを学び、プラスアートギャラリーでの勤務や作品制作を経験。好きなものを楽しむ視点で、アートのある暮らしを提案します!

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