主に絵画制作を行いながら、身体とそこから発生する関係性や、身体にまつわる生きづらさについてを描いてきた。
私の描く身体の置かれる環境やそこでの居心地の悪さはとても日常的なものである。
しかし日常的な事柄はだからくだらないのではなく、そのマクロな視線から見えるものこそ社会にとって切実な問題の一端であると私は考える。
切実なことを深刻に語ってもそれがどのくらい切実であるのか、言葉としては理解することはできても自分の実感を持って想像をすることは実際には難しい。
しかしそれが自分と地続きの共感可能な日常という規模の小さいフィルターを通すことによって、むしろその切実さを写実的に・深刻に描くときよりもリアリティを持って鑑賞者に伝えることができるのである。
今私自身が想像もできないような、もしくは想像しただけでうんざりしてしまうような大きな問題に立ち向かう時、まず自分の足元や周辺を観察する。
そして本当にささやかな日常から見える景色をこそ描くのである。
武蔵野美術大学修士課程造形研究科美術専攻油絵コース修了
個展
2018「夢を見ながら目を開け」Gallery b. Tokyo
2020「OUTLINE」ultra super new gallery
2022「遠くに見えた」Gallery b. Tokyo
2023「吹けばとぶ。」工房親
グループ展
2017「深田桃子+鹿島理佳子ライナスの毛布」 カミカワハウス
2018「深田桃子+鹿島理佳子「羽衣」」アタミアートウィーク 2018 スターレーン
2019「Irrational memographies」 カルフォルニア大学サンタバーバラ校
「Points of depercheres」日米文化会館
2021 「HOLBEIN ART FAIR 2021」+Art Gallery
2022 「すばらしき朝がきた。」 工房親
「HOLBEIN ART FAIR 2022」+Art Gallery
「山本冬彦推薦作家展12」銀座中央ギャラリー
2023 「ホルベイン・スカラシップ成果展2023」N&A Art SITE
「助教・助手展2023」武蔵野美術大学美術館
受賞等
2016 トーキョーワンダーシード2016 入選
2017 トーキョーワンダーシード2017 入選
2018 トーキョーワンダーシード2018 入選
第41回三菱アートゲート チャリティーオークション 入選
2022 第6回宮本三郎デッサン大賞 明日の表現を拓く 入選
第34回ホルベイン・スカラシップ奨学生
CHARM CARE CORPORATION 第19回アートギャラリーホーム展 指定コンペ部門入選
2023 CHARM CARE CORPORATION 第20回アートギャラリーホーム展 日建ハウジングシステム賞受賞