
Oharu
“Ohartd”=心臓(人)と感情をテーマとした唯一無二のアート モノクロの世界が与える感覚は不可思議で魅力的、いや、蠱惑的ともとらえることができる。同時に、色もなく、生成に決まった型のないものは、思考や想像の源泉でもある。
私(=Ohartd)の作品は、「一見しただけでは何を表しているのかわからない」とよく言われる。
私の作品(=Ohartd Galaxy)は、その名のごとく刻々と流動している。言い換えれば、「今、このように見えた形状」は次の瞬間にはない。一期一会の連続だ。
瞬間を注視することは、看過しがちな生のパワーに自覚的になることへと繋がる。
“Ohartd is one of the communication tools”という私の活動のテーマは、こうした「生来の感覚の蘇生」を志向している。
今展の作品たちは、私の日々の生活感情の可視化である。 私は「表現者」である一方で、ごく普通の生活を送る人間でもある。
私が感じた心情と類似のものを、経験済みの人もいれば、これから体験する人もいる。 今日のあなたはどんな気分で私の絵を見たのか。 「あなたの気分」と「私の絵の気分」に、シンクロするものはあったのか。 このような無数の対話を呑み込みながら、Ohartd Galaxyは鼓動しつづける。
【経歴】
1997年熊本県出身。
留学先のニューヨークで最先端のアートに触れたことで、本格的に画業に乗りだす。
「モノクロ」に徹底的にこだわった独創的な線描画は、観る人のその時々の感情のゆらぎやコンディションを投影しながら縦横無尽な色彩へと変化する。
「絵は人が自分自身と会話をするツールである」を信条に、熊本と東京の2拠点で創作活動を続けている。
2022年「国際公募新院展vol.54」創作特別賞
同年「日本精鋭芸術文化展 2022」ゴールドメダル獲得。