kerocchi
1997年兵庫県西宮生まれ、東京在住。大学在学中に孤独に対するひとつの抵抗手段としてコラージュ制作や文章などを主とする創作活動を開始する。私は初めてコラージュ作品を制作したときのことを、つい昨日のことのようにありありと思い出せる。カッターを使って素材を切り取った時、同時に自分の内部にある感情の塊のようなものが切り開かれるように感じた。しかしまだその奥の核の部分には到達しておらず、それを今も模索している。言葉は使い捨てられた人工衛星のように頭の中をグルグルと彷徨い続け、それでもそれに伴う感情をひきづりながら生活は続いていく。素材と感情の塊のようなものを切り取った先に何があるのか?もう腐ってドロドロになっているかもしれないし、そもそも初めからそんなもの存在していないのかもしれない。ほんとうにわからない。でも痛みや哀しみ、すべての感情は混ざり合い溶けて創作に変わる。展示は自傷であり治療であり、恥である。こうして他人にそれらを見てもらうことによって、ぼんやりとした形が見えてくることを、ちょっとキレ気味で期待している。
<経歴>
◎出展
2020 Exhibition & Pop up store「0.5」 出展
2021 玉川大学インターンシップ成果展21の主張 出展
2021 フリーペーパー雑誌moco イベント「きっぷ」出展
2021 Collage Exhibition: CUT and PASTE 2021 @The blank GALLERY Tokyo 出展
2022 初個展「部屋の中には、肉を焼いていないのに肉を焼いたみたいな臭いが充満していて、外では犬に近い何かが吠えている。僕は部屋の中心から少しズレた場所に立ち、阿呆な顔をしてそれを誤魔化す。」
2022 コラージュ展@原宿デザインフェスタギャラリー
◎受賞歴
2019 第一回歌舞伎町文学賞「おっぱいなんて見たくないこの愛のゆくえも」
2021 第一回SHIBUYA的文芸コンテスト審査員特別賞「渋谷」優良賞「光」
◎その他の活動
2021 THETOMBOYS 「タイムマシンなんて」ミュージックビデオ制作
2021 THETOMBOYS 「タイムマシンなんて」ジャケット制作 グッズ制作
2021 THETOMBOYS 1st Full Album『MY GENERATiON TO』ジャケット制作